テレビではすっかりおなじみの、タサン志麻さんは、3時間でちゃちゃっと10品以上作ってしまう、言わずと知れたカリスマ家政婦。
もともとがフレンチシェフの志麻さん。 手際良く短時間で、見た目も美しい、洒落た名前の料理がずらりと食卓に並ぶんですよね。
あの食卓の光景に憧れるんです。
彼女のレシピもそうですが、手早く作るコツを知りたくてタサン志麻さんのレシピ本を探して読んでみました。
『志麻さん式 定番家族ごはん』
あの手際の良さの秘密はなんでしょう?
そして読んでみると、単なる時短アドバイスだけではなく、 子育てファミリーへ向けた愛とエールがギュッと詰まった本でした!
フランス料理は子育て向き
本の冒頭は、志麻さんからのメニュー作りの提案です。 フランス料理って、実は簡単で手間がかからないというのが志麻さんの持論。
だから、子育てしながら仕事をする人、共働きの家にもピッタリ!だそうで、ざっくり以下のメリットがあるといいます。
◯ほぼ下ごしらえなし。 ◯メインの肉、魚+野菜でバランスが取りやすい ◯基本大皿に持ってみんなで食べる(片付け少ない) ◯煮込みは鍋のまま食卓へ ◯ほったらかし料理多し
やらないことを決める
志麻さんのすごさは、調理が終わった時に洗い物もほとんどないところ(らしい)。 そのためのコツもありました。
◯油は揚げ焼き 「油の処理を人生から排除する」という名言には感動
◯料理ツールを増やさない ◯丁寧にしすぎない きれいな形にこだわったり、面取りなどはしない! ◯キッチリ計らなくていい
レシピの通りにやるのではなく、アレンジや少しでも改善したり、楽していく姿勢、大事です。
メニュー作りを楽にするコツ
ちょっと目から鱗だったのが、メニュー作りの提案でした。
肉、魚の日だけでも決める
曜日で肉か魚かだけでも決めておくと楽(これは私やってました!)
2週間分を決めてしまう
目から鱗だったのがこれ。 2週間分メイン10品、サブ10品を決めてしまう!
平日5日分×2週間で10品を決めてしまう。これは使えるなと。 1週間サイクルではマンネリ化してしまうけど、2週間分決めてしまえば、何も考えずにいけるかも! 2週間分決めるアイデアは今まで考えなかったなあ。
切っただけのきゅうりでも十分OK
中には茹でただけ、揚げただけといった簡単な付け合わせも書かれています。 これは「こんなのでもいいんだよ」という志麻さんからのメッセージ。 切っただけのきゅうりやトマトでもいい、それより笑顔で食卓を囲んでね。
フランス式子育てコラムも
わたしが特に気に入ったのがフランス式子育てコラム。 フレンチ修行でフランスにも住んでいた志麻さん。 ダンナさんはフランス人です。
フランスで暮らす中で驚いたルールや、子育てへの考え方がとても考えさせられるものでした。
フランスは子育て先進国だとわたしは思っています。 フランスの人たちは、フランス革命を見てもわかるように、市民自らの意見と力で政治を動かしてきた人たち。
子育てだって、育てやすいように運動を起こし、作り替えてきたんです。 そして子どもに対する考え方も合理的です。
志麻さんの言葉を借りれば、厳しさとおおらかさがバランスよくある街だそう。 パパも普通に子育てに参加します。
異文化を知ると「こんな感じでもいいんだ!」とちょっと気が楽になることも。
参考までにこんな記事も書いてます。 www.teracchi.com
レシピはこんな感じ
◯メイン10品+付け合わせ10品 ◯野菜たっぷりスープレシピ ◯離乳食も大人と一緒で楽レシピ など。
野菜たっぷりだったり、ママやパパが簡単に作れるものを重視していて、 そしてレシピをいちいち覚えるのではなく、コツを知って少しでも楽をして、 子育てを楽しんでほしいという 子育てファミリーへのエールを感じます。
まとめ
志麻さんから子育てファミリーに向けてエールを送っている、そんなレシピ本でした。
時短の技術は、長年決められた時間内で料理してきた家政婦の経験から得られたもの。 その秘伝の技?とフランスの暮らし方がプラスされ、志麻さん式としてこの本になっています。
さすが志麻さんという、オシャレで美味しそうなレシピとともに、
フランスの子育ての考え方にちょっと触れてみてください。
わたしとしては、まず2週間分のメニューを一度考えてみたいと思います。 またどうなったかお知らせしますね。ではまた。