いや、深い話だった。
今食べているものって安心なの?というのが、
最近、私の目下の課題なんだけど、
今回『食』に関するとても深いお話を伺って、
今後どういう食べ物を食べていくのかってことを
めちゃくちゃ真剣に考えさせられました。
今回、私がお仕事で通っている藤枝のDラボさんの企画。
イベントで卵かけご飯を食べられると聞いて、ほぼ卵かけご飯、いわゆるTKG目当てで行ったのでした。でも帰りには、自分の食べているものってなんなんだろう?とかなり考えさせられましてね。
今日はそんなポラーノ農園、ちいとらっつさんの体験記をお送りします。
ポラーノ農園、ちいとらっつさん
自然豊かな場所。
清流がさらさらと流れ、山あいに田畑が広がり、
いるだけでパワーが充電される感じです。
この写真の右手に橋が写ってるんだけど、車一台すれすれでやっと通れるって場所。
私は絶対ここ車で通れないわというほど。
田んぼはいねがすくすくと育っています。
イベント場所に向かう通りにはここかしこに栗が落ちている!
それにもう空気が美味しい!
遺伝子組み換え食品の講座
そんな山あいのお宅が今日のイベント場所です。
ポラーノ農園のご主人から『遺伝子組み換え』についての講義を聴きました。
もうね、知らなかったことがいっぱいです。
講義は遺伝子組み換え食品とは?から始まります。
遺伝子組み換え食品(以下GM)とは、
除草剤耐性を持つ大豆
殺虫できる葉を持つトウモロコシ
2倍で成長する鮭
涙の出ないタマネギ
などなど……。
それらが生活の中に知らないうちに入っているんです。
日本ではGMは作っていません。
作ってはいないらしいんだけど、日本に欠かせない大豆(豆腐、味噌、醤油)なんてほぼ遺伝子組み換え。
それらに表示義務がない現状など、お話を聴きました。
1997年から甲状腺癌が爆発的に増えているらしいんだけど、
このGMに相関関係があるではないかと言われているということでした。
家族の健康を支えるものとして、口に入れる食べ物は信頼できる農家から買う必要性を感じました。
ポラーノ農園散策
庭にわ、二羽、鶏がいる。
あ、一匹チャボだわ。
農園の庭に、放し飼いの鶏が何羽か。
自由に車の周りを走り回っています。昔ってこういう光景ありましたよね。
一羽は卵を温め中でした。しばらく見ていたら、怒り出してしまいました。邪魔してごめんなさい。
怒って立ったら、ほら、卵が5個ほど。
そりゃ子育て中にジロジロ見られたら嫌ですもんね。お母さんコッコごめんなさいね。
外には冬の暖炉用の薪が積み上げられています。
すごいのは、こちらのお宅、ほぼ自給自足。電気もソーラーパネルの自家発電のみで電気を買っていないそうなんです。(蓄電池で夜はまかなっている)
夏も山あいで涼しいからエアコンはなし。冬は薪ストーブ。
すごい。
ニホンミツバチのお宅です。
巣穴から忙しそうに出入りしていました。私が思ったより小柄なニホンミツバチ。
体調は1cmくらいかしら。右に左に行ったり来たり。
この巣箱は知り合いの方が頼んでおいてもらっているそう。
こちらが鶏の鶏舎。言われて気がついたのですが、全く臭くないんです。
200羽ほどいる鶏たち。田んぼ脇の草が敷かれた鶏舎の中は、この草が発酵することで臭くならないそうです。不思議ー。本当に臭くないんですよ。
鶏たちの餌は、こちらで育てた有機栽培のクズのお米、ぬか、草、魚粉、胡麻かす、広島の牡蠣がらなどなど。
人間が食べても大丈夫なものばかり。
安心安全な出どころがはっきりしている食べ物を食べていますから、安心な卵を産んでくれます。
そして何より、自由に動き回れるから、健康そのもの。
鶏たちの卵。卵って洗うと腐りやすくなるなんて知りませんでした。だから、こちらの卵は洗わずに売っています。なるほど。きれいなばかりがいいんじゃないんですね。
カラフルな卵!これは後で卵かけご飯になります♡
田んぼ。いねがすくすくと伸びています。この合間にアイガモさんたちがいるらしくて、ガアガアと声はするんですが……。
ご主人が呼んでも警戒しているのかなかなか集まってくれません。
と、思ったら……。
アイガモ大集合!ポラーノ農園の、アイガモ農法のアイガモたち。呼んだけど、エサはないのよ。#ポラーノ農園 #ちいとらっつ #アイガモ
↑こちらの画面はなぜか真っ暗に写っているかもですが、ポチッとするとアイガモが全員集合してくれます♡
めちゃくちゃ可愛い、アイガモ!
TKG!
お昼です。念願の卵かけご飯!
ご飯に、味噌汁はモロヘイヤ。
先ほど採ったばかりの卵と、自家製の梅干し、ぬか漬け。
お茶も有機栽培。
どれもポラーノ農園、ちいとらっつさんの自家製。
卵かけご飯、これ美味しい!
卵がしっかりしているし、味も濃い。無農薬のご飯と地元の醤油、美味しくないわけがない!
味噌汁のお出汁もこだわりの鰹節と昆布がとても効いてて
モロヘイヤの味噌汁なんて初めてでしたが、これがいいの。
梅干しも甘味を感じるのであまり梅干しを食べない私が二個丸々食べました笑
ぬか漬けもちょうどいい塩梅。ぬかがそんなに麹臭くないんですよね。有機栽培だと違うのかしら。
昔はこんな食事が普通だったのでしょうが、今となっては、貴重な食べ物となってしまいました。
そんなくだりが、美味しんぼにもあったなあ。
普通が一番難しい時代になっているのかもしれません。
卵の講義
せっかくだからと、午後にも卵の講義をしてくれました笑
いいですか?卵はこの計算式で美味しい卵を割り出します。はい。
まあそこまでは一般の人はやる必要はないので、簡単に教えていただけました。
美味しい卵は、ドロンとした卵白の厚み!なるほど。
確かに、こちらのたまごは、しっかりと卵白が厚い卵でした!
まとめ
鶏さんたちも、アイガモさんたちも、いい食事をして元気よく育っているからこそ、いい卵、いい仕事をしてくれます。
そして、こちらでは、鳥をシメることもします。はい。命をいただきます。
命のサイクルですね。
人間は誰でも生きるために、食べなければいけません。
その食べ物はどこから来ているのか、そしてどう命を頂くのか。
昔はそのまま目の前にある命を頂くしか方法がありませんでしたが、
今では効率を求めて工場生産のように鳥が育てられ、
薬漬けの鶏の卵を食べているんです。
鶏肉もそう、牛や豚も、農産物は今では効率的であることが重要視されて
来てしまいました。
問題は奥深く、それは私たちの精神的、肉体的の健康を害している要因でもあるようです。
そして更に問題なのは、その情報は自分で求めていかないと、なかなかたどり着かないということ。
テレビや新聞が流す情報というのが、いかに儲け主義に加担しているのかということです。
今回は卵かけご飯にのってきたこちらの農園ですが、
子どもたちの将来、どういう食べ物を残していくか、
どういう農場を伝えていくか、そんなことを考えさせられました。
食べることは、体を作ること。
自分ばかりでなく、
将来につながるもの。
子どもたちが元気ですくすくと健康な身体を作るために必要なもの。
本当に、来て良かったです。
とても考えさせられる1日でした。