こんにちは! てらっちです♪
これからは資本家という生き方だ!
私は先日退職して、これから個人事業主としてやっていくので、経営者としての視点を持たなければならないと思って購入したら、いや、何か違う。
私は経営者の考え方が書かれた本と勘違いして購入しましたが、経営者のもっと上、「資本家」のマインドセットでした。
つまり、もう孫さんとか、ホリエモンさんとか、そんなレベルのマインドを持とうっていう本です。
いやいや、まだ、えんぷろいーが抜けやらぬおばはんに、いきなり資本家とは(いや、わたしが勝手に間違えただけだけど)
でも、興味深い一冊でしたのでご紹介!
せっかくなので資本家マインドになるぜ。
資本家に私もなれる?
稼ぐ人にはESBIという区分けがあって、 Eがemployee、SがSelf Employee、BがBusiness Owner、そして最後のIが、今回の資本家であるInvestorです。
商売する人はできればここを目指してみたい、それが資本家、investor。
でも、はるかかなたに存在ですよね。
孫さんとか、ホリエモンですよ。
そんな資本家ですが、その次元を知っておくのも大事だなと気を取り直して読みました。
うん。
案の定もう、話の次元が違います。
そして、わたしの今のメンタルではちょっと無理。
ある程度、心臓に毛が生えている人がなるもんだなーというのが率直な感想。
M&Aで資本家になった青年の話
本の後半で出てくるM&Aの話は、とても興味深く読みました。
そして、とてもその状況には心当たりがある話でありまして。
地方には、実力があるのに旧態依然としたやり方のせいで業績が出せてない会社や、跡継ぎがいなくて虫の息の会社がごまんとあるんです。
もう経営者が高齢の人たちが多いんですね。
そこをM&Aして、買い取って、業績を上げて、そのまま残すなり、売るなりすればいいと。それをやっているのが、著者の三戸さんのようです。
うん。状況はわかる。
知り合いの会社の社長がM&Aしてくれる会社ないかなーなんてつぶやきを聞いたこともあったんです。
それは田舎の小さな工場で、スマホのICチップ関連だから需要はあるんだけど、社長と従業員の高齢化、跡継ぎ問題とまさにここに書かれていることが当てはまるのでした。
たった一社しか知らないけれど、でも確かに他にもこんな会社がいっぱいあると思うのです。
ITバブル以前の景気で立ち上げた会社の経営者が、みんな歳をとってる状況ですよね。
たまたま知っている人の会社でさえそうなんだから、世の中どれだけこんな会社があるんだろう。
だから、まさにM&Aはいける事業だと思います。
ただね、情熱と、押しの強さは必要。
騙して会社を取り上げて売りさばくのではないのですよ。
例えばこの本で出てくるのは、まだ25歳の若さで起業を決意した人の話でした。
25歳にして、起業をしようと決めた彼。
ゼロイチで会社を起こすのはハードルが高いと悩んでいたところ、著者の本を読んでM&Aをやろうと決意し、そこから事業継承を勉強。
ネットのM&A仲介サービスに登録されていた、アルミ切削機械メーカーに将来性を感じて「買う」と決め、東京から京都まで、何度も足を運んだんですって。
25歳の若造が、70歳のオーナーを説得したんですよ。
おそらく、初めはきっと「なにを生意気な」なんて思われたんじゃないかと思います。
でもよほどの熱意だったんでしょうね。「君になら譲る」と言わせたんです。
でも値段は3000万。そんなお金はあるはずがない。でもその話をオーナーから聞いた金融機関が、それだけいう人なら……と融資をしてくれることになり、元手ゼロで3000万円の会社を買ってしまったんです。
まだ話は続きます。
そして、ちゃんと彼は会社を立て直し、彼が社長になってから月商が3倍にもなったというんだから。すごい。
ははーん。これがM&Aなのね。
なるほど。
M&Aはできるのか?
M&Aをやればいいよーと簡単にいうが、それだけの肝っ玉とか、熱意、そして学ぶ力、行動力と経営の力が必要な世界だと感じました。
いやあ、わたしにはまずこれは無理。
と思ったのです。
ということは、M&Aは私には無理なのでしょうか?
著者の言うには、小さな会社は、社長の考えが全てだったりするので、社員とディスカッションすらしていないことが多く、現場からの情報や、意見に基づく経営改善がしにくくなっている、と言います。
そしてオーナー(会社)の財布と経営者の財布が切り分けられていないため、資金繰りなども隠し、社員が会社の損益計算書や貸借対照表などを見たこともない、なんて会社もよくあるとか。
いやあ、心当たりありありです。
もう、読んでいて、それそれ!
と思ったわたし。
以前勤めていた会社も、会議とは名ばかり、社長がGOと言ったら、GO。社員が勇気を出して、GOと言ったら、それは社長が面白くなくて覆す、そんな人のやる気を削ぐ会社で、社員とディスカッションを社長はしていると思っていますが、とてもじゃない、意見が通らない会社でした。
そして、会計の面もまさしく書かれている通り。
確かに、大企業なら当たり前にやっていることばかりを一からやり、外から風を吹き込むだけで経営が立ち直る会社って多いのかもしれません。
タイムマシン経営と書いていますが、東京のビジネスモデルを地方に持っていくだけで、中小企業のチャンスは拡大すると。
いやあ。
面白い。
読んでいると、なんだかできそうな気がしてくる、単純な私。
資本家マインドの基本
その後、資本家としての三つの基本が述べられています。
・お金と人に動いてもらう
・バランスシートで儲ける
・ポートフォリオを組む
資本家は、自分の時間を消費させずに金の卵を産む鶏を何羽ももつ。
だから、会社を買ってしばらくは社長業をやっても、経営を任せられる人を見つけたら、次のニワトリを探しにいく。
なるほどね。
もう根本的に考え方が違うんだわ。
そして、あと繰り返し書かれていたのは、自分の時間を大事にするということでした。
著者の方はホリエモンとも親交が深いらしく、ちょいちょいホリエモンの話題が出てきます。
わたしが敬愛する勝間さんもそうだけど、ほんとうに時間を一分一秒を無駄にしたくないんですよね、あのレベルの人たちって。
ホリエモンは、「一瞬で歯が磨ける電動歯ブラシ」を使いたいって言ってたと言うんだけど、そんなこと考えたこともなかったわ。
じっくり歯を磨けばいいじゃんて。
それだけ自分の時間を世界で一番大切にして、邪魔されるのを心底嫌がるほどの気持ちを持たなければ、資本家にはなれないのかもしれません。
資本家マインドの持ち方
とにかく感じたのは、資本家ってメンタルが参ったとか、ダダ下がりとか、そんなどうこう言うレベルをとっくに超えている人たちだなと。
メンタルなんて言っている暇がないというか、そんな場合ではないというか。
自分の時間が本当にもったいないし、そんなこといってるくらいなら、動け!
ってことね、きっと。
日頃からやりたいことのために時間を継がんて、自分らしい面白さを追求していく。
時間もお金もパワーも躊躇なく使う。
著者の三戸さんが、 遊び偏差値リストを公開しているのですが、これがまあ面白い。
キャンピングカー秘湯巡りが一位で、二位がスカイダイビング!
そんな遊びの偏差値リストが100個近くあって、二つの予定が被ったら、偏差値が上の方を取るんです笑
遊びにも一生懸命。
そういえば、資本家や上の人って、かなり遊んでるイメージありますよね。
そして、資本家として成功する人の一番の共通点としてあげられていたのが笑っちゃいます。
一番最後の条件。
「声は大きく!」
でした。
確かに、ボソボソ喋る孫さんじゃついて行きたくないわ。
自分に自信をつけて、声を大きくするくらいなら、できると思います。
まず、声を大きく、自分のやりたいことを人前で大きな声で言えるか。
それを肝に命じて、資本家マインドに一歩でも近づきたいと思った、てらっちでした♪