こんにちは! てらっちです♪
上野千鶴子さんの『身の下相談』を読みました!
いやあ、面白かった!
大昔、朝日新聞は親がとっていましたが、現在取っていないので上野千鶴子さんはじめ、興味深い回答者がお悩み相談に乗ってくれる、こんな面白いコーナー『悩みのるつぼ』があるとは知りませんでした。
そのために朝日新聞を、みてみたい気持ちでいっぱいです(笑)
上野さん曰く、中島らもさんの『明るいお悩み相談』からの流れのようですね。
なぜか上野さんに来る相談は下ネタ系が多いようだと呟きながらも、名回答を繰り広げられます。
本の前半は意図してか、性のお悩み相談集。
性欲がありすぎて困るという若い学生の男子、女子から、66歳の男性、不倫に走りそうと悩む中年女子、若い子に触りたいという70代女性、後半は親子関係のお悩みだったりと、彼女へと集まる悩み相談は『身の下相談』を中心に?多種多様。
お悩み相談は、相談する側が手紙で送る一方通行の形のため、実際相談者にどこまで響いているのかはわからないけれど、無責任に読んでいるこちらとしては、切れ味鋭い回答に、笑ったり、手を打ったり、時には一緒に悩んだり、楽しい時間でした。
「ははーん、さては私を陥れる気ですね?」といった、目の前で話しているような人懐っこい文章で人を引き寄せて、、相談者に寄り添うときにはしっかり寄り添い、斬る時は、バサっと斬るのだから、読んでいてとても心地よいお悩み相談です。
Amazonの詳細文で、上野さんを「快刀乱麻」と称していますが、本当にぴったりな表現。
「まず覚えていてほしいのは 、異性と付き合うのはめんどくさいってこと 。友だちになるだけでめんどくさいのに 、パンツまで脱いでもらう関係になるのはもっとめんどくさいです」
「あなたは 7 0代 、お相手は 3 0代 。この年齢差で異性のペットが飼えるなんて 、男女が逆ならあるかもしれませんが 、人も羨む話ではありませんか 。相手をペットだと思えば腹も立ちません」
などなど。
まあなんてイサギいい返しっぷりでしょう。
みんな普段口には出さないこと、出せないことも、こんな世に名だたる朝日新聞紙上という、大っぴらな場で性のお悩みができるなんて、いい世の中です。
まだやってるのかしらね、これ。
それにしても、みんないろんなことで悩んでます。
ああ、同じようなことで悩む人もいるんだ、と知るだけでもちょっと気が楽になりそうですね。