こんにちは! てらっちです♪
連休中は読者週間。仕事がないので(ちゃんと受注しなかったので)サクサクはかどりますな。
今回はホリエモンの『健康の結論』です。
健康に気を使っているところですが、違った視点がほしいと、ホリエモンの本に教えを請うことにしました。
私は知らなかったのですが、ホリエモンさん、2015年から『予防医療普及学会』を発足させて、予防できる医療を普及させるために活動してるんですね。読んで字のごとくのことを書いちゃったけど。
わたしが今まで読んできた、食事法などは、医療をあまり信じていないものや、医者の処方する薬をやめろ、という内容のものも多かったので、先端医療などを知り、予防のために医療にかかる効果を教えてくれる本書というのは、今までの本とは違った視点で新鮮でした。
読んだ後、ちゃんと検診受けなければいけない!と気が引き締まる思いがしましたし、知っているだけで知らないよりこんなに違う!と世の中の医療のことについて知見が広がった一冊です。
予防できるガンがいっぱいある
わかったことは、検診で予防できるものがたくさんあるということ。
きっかけは胃がんの元になるピロリ菌だったよう。少なくとも日本人に関しては、胃がんの99パーセントがピロリ菌とのこと。
ピロリ菌を除菌さえすれば、胃がんにならない。
なのに毎年5万人も胃がんで亡くなっているという。
そんなところから、「ピロリ菌検査キャンペーン」をしようと始まったのが『予防医療普及協会』とのこと。
「ピロリ菌検査キャンペーン」を行い、それから大腸ガン予防キャンペーン、子宮頸癌の元となる、HPV(ヒトパピローマウィルス)の感染予防キャンペーンを企画しているとか。
読んでいると、確かに早めにわかってガンに発展せずにすむのなら、予防をやらない手はない。
ピロリ菌なら、除菌すレバいいだけだし、大腸ガンも内視鏡検査を受け、子宮頸癌も、なんやかんやあったけど、今ややったほうがいいというのが海外の通説だから、予防接種すればいいんだから。
世界的には子宮頚がんの予防接種、効果があると歴然としているのに、なぜか日本の厚生労働省が例の疑惑以来、GOと言わない。
日本は壮大な人体実験をしていると揶揄されてました。
あれだけ恐れられたエイズも、知らないうちに今や死なずにすむ病気になったんですって。
死にたい若者を助けたい
「メンタル管理と自殺予防」では、日本の若者の自殺者数が多いことを問題視しています。
若い人の死因では、「自殺」率が異常に高く、事故による死亡率の2.6倍。
「メンヘラ」を減らすためにどうしたらいいか。
・相談されたら、あれこれ口を挟まずじっくり話を聞くこと。
・道徳的な押し付けやダメ出し、具体的な解決策はひとまず置いておく。
・興味本位で根掘り葉掘り質問しない。話したくないことは黙っていてもいいというスタンスで。
・簡単に「任せておけ」と言わない
・相談先を一緒に考えてみる
・「誰にも言わない」という約束はしない
・「話してくれてありがとう」という
・過度に共感しない
・自分も第三者に相談する
相談先として、第三者のいる、地域の保健センターや保健所、精神保健福祉センター、医療機関をあげています。
死にたいと言われたら、ワンオペではなく、チームで考えよう、との一言が大事だなと。
『一般社会は牢獄ではない。自分で自分を檻に閉じ込めないこと』
これ、みんな何気にやっているんだよね。
みんなが自分で自分を牢獄に閉じ込めているんだよ。
AEDの使い方を知ること
あちこちにAEDが置いていることは知っていたけど、そこまで効果のあるものというのは知りませんでした。
心停止した人がしたら、心臓マッサージをやっても16パーセントの救命率だけど、AEDをやれば54パーセントの救命率。
救急車を待っているだけでは、たったの9パーセントの救命率になるというのだから、AEDの効果を知っていると知らないのでは、目の前の人の生存確率が変わってしまうということでしょう。
AEDの講習を受けたことがある旦那に聞くと、機械が次に何をすればいいのか教えてくれるので、使い方は簡単だということでした。
AEDがもっと普及するとともに、確かにこれも周知しなければ、絵に描いた餅になってしまいますね。
コンビニにAEDをおくべき!とホリエモンが言ってますが、確かに確実にそこにあると分かれば、すぐに動けるかも。
その他、気になったことを覚書。
・24時間働く「長時間労働」から50年働く「長期間労働」へシフトすべし
・「脳高負荷時代」1日に触れる情報量が、江戸時代の1年分。いかに休むかを意識する
・便潜血検査を受けておけば、大腸ガンの手遅れになるようなことはまずない。
・一種類の食物繊維だけサプリとしてとると、逆にポリープが増える
・お酒は飲めば飲むほど、ガンもポリープも増える
・やっぱり運動も必要
・アメリカでは、男性もHPV予防をする
まとめ
今に不老不死になる未来がやってくるのではないだろうかと、ホリエモンがいうと、穴がち嘘では無くなるのかもしれない。死ななきゃ死なないで、ちょっとそれは怖いけど。
今は、70、80歳でも若く見える人が増えました。
いや、本当に若いんだと思います。元気ですよね、みなさん。
先日仕事で調べたところによると、なんと明治時代には日本人の男性の平均寿命が46歳だったんですよ。46歳ですよ!信じられます?
まあ、14歳以下の死亡率が高かったから、実際には60歳ほどまで生きたらしいけど、そこから120年ほど。グーンと平均寿命は伸びて80歳、90歳に手が届きそうなところまできています。
そこまで平均寿命が伸びたのはいいけれど、生きる質がやっぱり大切になるわけです。寝たきりで100歳まで生きても辛いだけ。
元気に生きるために、予防医療。
知っているだけで生きる質が良くなるなら、確かに知るべきだし、みんな元気で長生きするのが一番、きっと国家にとっても良いわけで。
「防げる死を防ぐ」ために、ホリエモンが伝えてくれたことは、ちょっとわかっていれば、みんなが幸せに生きることができる術でした。
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