こんにちは! てらっちです♪
新元号『令和』発表から、『万葉集』がにわかに話題になっていますね。
ちょっと嬉しい日本古典大好きなてらっちです。
『万葉集』って、いや、これが読むとなかなか面白いんです。
いや、本当に!
恋愛の歌など人間臭くてね、いや、かえってストレートな気持ちを言葉にするから感情が強く伝わってきます。
今も昔も恋愛感情って変わらないんだなあと思いますよ。
やたらとエロいことばかり考えていたり、女性が愛する男性に恨みつらみを訴える歌だったり、炎に喩えて表現をしていたりするものも。
まあ、基本的に男女間で交わすものも多い書簡なので、恋愛ものがどうしても多いのだけど、今も昔も人間エロいのね、などと思ったり笑
版権もとうの昔にありませんので、安心して恋愛の歌を載せますね 笑
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「あかねさす 紫野ゆき 漂野(しめの)ゆき 野守(のもり)は見ずや 君が袖(そで)振る」
額田王(ぬかたのおおきみ)
(意味)
御料地の番人が見ないかしら。あなたが私に袖を振って、恋心を露わにしているのを。
「紫草(むらさき)の にほえる妹(いも)を 憎くあらば 人妻ゆえに われ恋ひめやも」
大海人皇子(大海人皇子)
(現代語訳)
紫草のように美しいあなた。あなたが人妻であっても、私はまだあなたに恋をしているのです。
⭐︎いやあ、不倫っですって、不倫。結構メジャーな人たちのこの手紙がおおっぴらに出回っているって当時の人はどう思っていたんでしょうね(笑)
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「かくばかり恋ひつつあらずは高山の
磐根(いわね)し枕(ま)きて死なましものを」
こんなに貴方を恋い慕っている苦しさに耐えているより、高い山の岩のねもとで死んだほうが良いくらいです。
⭐︎もうほとんど脅しですね。
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「古(ふ)りにし嫗(をうな)にしてやかくばかり
恋に沈まぬ手童(わらは)のごと」
年老いた私であるのに、こんなに深く貴方に恋して、まるで子供のように恋にうつつをぬかしています。
相見そめけむ遂(と)げざらまくに」
最後まで添い遂げることができないのだったら、かえって恋をしないで黙っていればよかった。
我立ち濡れぬ山のしづくに」
私は貴方を待って、あしひきの(枕詞)山の雫に濡れてしまいました。
山のしづくにならましものを」
私は貴方を待って、あしひきの山の雫に濡れてしまいました。
焼きほろぼさむ天の火もがも」
あなたが(流刑で行く)長い道のりを手繰り寄せ、畳み束ねて、焼き尽くす天の神の火がほしい。
とりあえずこんなところで。
一時期は万葉集ネタのブログを書こうかと思いつつ、そんなに需要がないかと思ってやめたのですが、書いていれば、今アクセスアップしていたかも〜。
万葉集はかなり膨大な書の集まりで、わたしが読んでいたのもまずは要約からでした。
無料の青空文庫でも手に入りますが、ちょっと読みにくいので、読みやすいところからどうぞ。
著者が中西進さんのものは、今回の『令和』の発案者と言われている本ですよ。
てらっちでした♪

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