こんにちは! てらっちです♪
今日ご紹介するのは、個人的にかなり衝撃を受けた本でした。
食材でこんなに心の病や体調が変わるのかと。気にはなっていた『鉄』の存在がこんなに大切だったのかと初めて理解したのでした。
『うつ消しごはん たん爆室と鉄をたっぷり摂れば、心と体はみるみる軽くなる』
藤川徳美著
表題ではうつ症状が良くなる、とピンポイントで書かれていますが、中を読むとそれだけじゃないんです。
産後のイライラ、過食症や、統合失調症、パニック障害、子供のADHDやLDにも効くとあるんですよ。
書いているのは精神科医の先生です。
なぜ鉄やタンパク質がここまで大切だと主張するのか、理論立てて、体の中で起こっている神経伝達物質だの、栄養素の動きだのをこと細かく解説してくれています。
そして、実際に開業医として毎年1000人から1500人という症例から、このタンパク質や鉄、その他ビタミンの重要性を強く訴えている本になっています。
とにかく『タンパク質』と『鉄』って大事
とにもかくにも、主張されているのは、鉄分とタンパク質がどれだけ大事かっていうこと。
これでもかというほど、難しいアミノ酸や体の機能の単語と(笑)ビタミンや鉄の働きを解説してくれています。
鉄の重要性
セロトニンやドーパミン、ノルアドレナリンという幸福物質は、神経伝達物質なんですって。その神経伝達物質を動かすのに、鉄が必要だということ。
それに、鉄は体内で発生する活性酸素を除去する役割もあるから、増えすぎた活性酸素から身を守るための強力な抗酸化物質の働きにも必要だそう。
要は、鉄がないと心や体が病気になっちゃうと。
その大事な鉄が今の日本ではなかなか取れないんです。
海外では、鉄不足が一時期問題になって、小麦粉に入っていたり、オイルに添加されていたりするらしいんだけど、日本ではそれがおこなわれていないんですよね。
だからどこかで鉄を取らなきゃいけない。
でもね、わたしは大丈夫。ほうれん草いっぱい食べてるから!
と思ったら、これもだめだと言われました。
今のほうれん草(他の野菜類も)農薬やら品種改良やらで栄養素がないらしいです。
だからほうれん草だけで鉄を取ろうとすると、バケツ4杯くらい食べなきゃいけないんです。
なぬ。
それじゃあどうしたらいいのよ。
先生は、とにかく「肉を食え!」とおっしゃいます(こんなにお下品な言葉じゃありません)
肉はいっとき言われていたような悪さはしない食品だから大丈夫。それより必要な鉄分やタンパク質が豊富に含まれているので、そちらを取るほうが最重要事項だと。
とにかく栄養素が必要
そしてタンパク質も大事だと強調します。
具体的に必要な量として、卵三個以上+肉200g必要。
特に女性は、月経や妊娠、出産でタンパク質と鉄を多く失うので、男性よりさらに取らなきゃいけないんです。
旦那や子供に「ほら、お肉食べなさーい!」とあげている場合じゃなかったんです。
ビタミンBとC、Eについても解説してくれています。
特にEが大事だそうで、BとCの効果が、Eを加えることで、倍になるイメージみたい。
とはいえ、小難しいことはさっぱり頭に入っていませんが、わかったのは、体は機械みたいなもんだということ。
体っていう機械を動かすのに、色々と材料が必要で、 油を注したり材料を入れたり、その機械を動かすのに、『鉄』が何しろ必要。
鉄がないと機械が動かない。機械が動かないと、製品もできない。
糖質制限も大事
この著者推奨の食事法ですと、糖質制限も推奨されます。
えー、甘いもの食べたい。ご飯食べたい。
という症状は、糖質の中毒なんですって。
先生の言うには、バターはOKなので、発酵バター入りのスープとか飲むと腹もちがよくてお腹が空かないそう。
バターやラード、生クリームやMCTオイルを使って、腹持ちをよくするようにとのこと。
え、いやいや。
生クリームとか、バターとかラードまでいいの?本当に?
と、そっちがショック。
それに、タンパク質をしっかり取らないと糖質制限がうまくいかないそう。
タンパク質が不足しているから、ATPっていうのが不足して、その不足を補うためにATPが少量だけ入っている糖質を体が求めるんです。
だから、タンパク質(肉類ね)はしっかり取らないと、だめ。(このATPっていうのが、とても体に大事らしい)
世の中でダメって言われている方が良くて、いいって言われている方がダメで。
いろんなことを言う人がいるなーと、そんなこと思いましたよ。
サプリメントを推奨
で、その足りない栄養をどうしたらいいのって話ですが、先生はサプリメントを処方しているんです。
普通に ビタミンBとC、Eとか、鉄とか、プロテインとか。
そのひとの症状によって割合を変えて、うつならその薬を処方しながら、食事指導もして、様子を見ています。
そして先生オススメのサプリの組み合わせ『ATPブーストサプリメント』があるんです。
鉄と、ビタミンB、C、E。
Eは天然型がいいとか、トコフェロールがどうとか、Eと鉄は一緒の時間にとってはいけないとか、摂取量についても注意事項が色々ありますので、気になる方は詳しくは本を参照してください。(書ききれない)
そこに症状によってプロテインも処方しています。
それで、子供のADHDやLDも改善されているっていうんですから、いかに食べたものが体に及ぼす影響が大きいのかってことですよ。
母は統合失調症だった
わたしの母は、統合失調症だったんですね。
離婚してから年々ひどくなっていって。訳のわからないことを言い出して、幻想が見えて。もう子供としてどうしていいのかわからなかったのですが、これを読んでいたら、栄養で母の症状もかなり違ったのかもしれない、そんなことを思ったのでした。
シングルマザーでちょっと精神病になりかけていた母、家族みんな食べるものもいい加減になっていたしたいしたものを食べていなかったんですね、あの時代。
もしかしたら、もう少し早いタイミングで食事をしっかりとっていれば、それだけでも母はあそこまでひどい症状にならなかったのかも?
これはもう”かも”としか言えないのですけど。
食事で体調がここまで変わるのなら、試してみる価値はあると思うのでした。
まとめ
この本では、サプリメントでの摂取を推奨しています。
他の本では、食事からとる事を推奨している本もありました。
なんにしろ、体は食べたものの栄養素で動いているという、よく考えたら当然のことを知った一冊でありました。
サプリメントを摂るのが苦手なので、どこまでとってみるかですが、一品からでも試してみようと思っています。
てらっちでした♪