みなさん、お子さんが宿題をやらないと、困りますよね。で、なんて声をかけてます?
「宿題やりなさい!早く!なんでまだやってないの!」
なんて声を掛けちゃいませんか?
もう私も仕事に行かなきゃならないんだし。なんで早くやってくれないの。
本当にバカなんだから。
黙っていうことを聞きなさい!
そんな言葉がけしていませんか。
その言葉が子供にどういう影響を与えているのか、この一冊で知ることができます。
そして、ダメだと思っていた子供の才能は、実は言葉がけ次第で本当の力を発揮して、びっくりするほど伸びる!っていうことを知ることができます。
さらに、学校って一体なんなの?ということも……。
今日の本はこちら。
『才能の正体』
ビリギャルを慶応合格させたことで有名な坪田信貴先生の本です。
2018年ビジネス書大賞にもノミネートされていました。
そうそう、ビリギャルは最初からポテンシャルが高かったんだろうと言われていますが、坪田先生の教え方や考え方を本で読んでから文句を言ってもらいたいわ。坪田先生の独自の子供の才能を伸ばす理論があって、それに沿って声をかけて励ました結果が慶応大学だったんですから。
まあそんな坪田先生に最近ハマってまして、よく読んでいます。
坪田先生がこの本「才能の正体」で語ったことがとても興味深いものでした。
「拮抗禁止令」と「13の禁止令」
「拮抗禁止令」っていう話があるんですけど、乳幼児期に親から無言のうちに与えられるメッセージなんですって。
1.完全、完璧であれ
2.他人を喜ばせ、満足させろ
3.努力せよ
4.強くなれ
5.急げ
先ほどの「宿題やりなさい!」も、この中のメッセージが入っているわけですね。
それから他に「13の禁止令」(この先、幼少期に親から与えられるメッセージ)も書かれています。
本の中では細かい禁止令の事例が書かれているのですが、長くなるので例としてあげると、
過保護で甘やかして育てていると、「成長するな」というメッセージだったり
躾が厳しい、または過干渉な家庭だと、「何もするな」「実行するな」というメッセージになっていたり
「お兄ちゃんだから我慢しなさい」と言っていると「子供であるな」というメッセージになっていたり
「今は忙しいんだから」「静かにして」とコミュニケーションを拒絶されると、誰にも本心を明かさず自分一人が我慢すればと、悩みを抱え込んでしまうタイプになったり
「黙っていうことをきけ」「口答えは許さない」というと、「考えるな」というメッセージになっていたり。
なんだか、自分が今までやっていたことが全て該当して行くと、 ゾッとします。
こんな風に「禁止令」の強い親や先生の存在が近くあると、子供は思考停止したり、せっかく能力が伸びているところを諦め、引っ込めてしまったりすることになるのです。子供が自らの才能を開花させるに当たって、いかに親の存在が重要か、逆に親の存在がいかに子供を圧迫しうるかお分かりになったでしょうか
坪田先生は、これを「親が子供に本能的にかけてしまう”呪い”のようなもの」だと言います。
自分のかけた言葉が、子供にどんな影響を与えているのか知ることって本当に大事です。
この言葉をかけたことで、子供がどう考えるか。
この「拮抗禁止令」と「13の禁止令」をかけ続けると、子供は
自分で考えることをやめてしまう、思考停止状態
になります。
親としては、自分で考えて行動できる子になってほしいですよね。
そう思って今まで声をかけていたのに、実は、ほとんどが子供の思考停止を促す言葉がけだったんです。
自分が子供の頃、どう感じていたのかを少し子供の目線になって思い出してもらえるとヒントになるかもしれません。「早くやりなさい」って言われても、逆にやりたくなくなったでしょ?
でも、自分が育てられた、その教育法しか知らないんですよね。
そして子供に同じ育て方をすると、負の連鎖といって、ずっと孫へ、ひ孫へとその育て方はつづいてしまいます。
ではどう言葉がけをしていったらいいのか。
それはまた次回。
↓↓↓こちらの記事に続きます。