ままここmamacoco

アラフィフにして、フリーランスに転向したHSP女は果たしてフリーとして生きていけるのか?

会社を築き上げてきた人たちが辞めていく日。日本の高度成長期は過去になる。

こんにちは! てらっちです♪

 

今日、会社の朝礼にて退職の話がされました。

私と一緒に退職するのが70ン歳のおばちゃん二人。

計3人がいっぺんに辞めることになります。ようやく、ギリギリになってその発表が正式に工場長から発表されました。

 

「3人がいなくなることを、私はまだ受け入れられていません」

 

と、工場長が朝礼で声を詰まらせたところでもう工場の中はしんみりした空気になりました。

 

私はともかく、

おばちゃん一人は会社の立ち上げからの重鎮メンバー。この会社にとってなくてはならない存在でした。

工場長とこの重鎮おばちゃんはしょっちゅうバトルしていた仲ですが、やはり立ち上げから会社を築き上げてきた仲間だったんですねえ。

 

もう一人のおばちゃんは、なんとその重鎮の小学校からの幼馴染。手先が器用で、会社のどんなこともものすごいスピードでこなし、そして会社のどんな製品についても詳しい生き字引でした。困っている人を放っておけない日本のお母さん的存在で、口が悪くてよく怒りまくっているんだけど、なぜか怒っている姿も面白くて笑っちゃうんだよねえ。憎めない人なんです。

 

この二人、とんでもない大きさの器の責任感があって、会社のために人生を捧げてきた人たちです。

今はそこまで会社に人生を捧げるのってどうなのよ、という空気が日本にはありますが、この人たちは本当に会社に人生を捧げていました。でも、本人たちがここまで徹底して人生を捧げられたのなら、それはそれで幸せだったんだろうなって思います。

おそらく高度成長期の日本にはこんな人たちが大勢いて、日本の復興を実現させてきたのでしょう。その後の鬱とかの問題は今は置いておいて。

 

仕事で夜どんなに遅くなっても文句を言わず……いや、文句は言っただろうけど、それでも仕事をこなすことが至上命題で、休日出勤も残業もそして旅行もハードにこなしてきた人たち。

 

彼女たちのパワーは本当に凄まじく、どんな仕事でもブルドーザーのように仕事を進めていくんですよ。

若い世代があっさりと諦めて納期を遅らせようとするのを、人を采配して、指示し、無理にでもこなしていくブルドーザーパワー。納期はおかげで無理矢理にでも守られてきました。そんな仕事は、この人たちでなければできません。

(ま、その代わり、部署間の対立は激しく歪みは出てましたけどwww)

 

そんな会社を支えてきた大きな存在二人がいなくなることは本当に工場長にとっても大きな意味合いがあったんだろうなあ。

 

と、男泣きに泣く工場長を見てジーンときてました。

 

従業員のみんなも泣いててね。

ああ、もめることも多かったけど、おばちゃんたち愛されてたんだなあと。

 

ほとんど人ごとみたいに、テレビのドラマを見て感動してる感じで見てました。

 

うちの会社の一時代がやっと去ろうとしています。

 

古い力を持ったおばちゃんが去り、新しい人たちが入ってきたことにより、新しい風が吹くんじゃないだろうかと思います。

まだ不安要素がいっぱいだけど、会社も新しく生まれ変わらなきゃね。

 

高度成長期を支えてきた人たちが辞めていきます。

日本を支えてきた人たちはこうして過去となっていくんです。

新しい風が吹いてきました。

風はどこへ吹いていくんだろう。

 

 

てらっちでした♪

 

……いや、私も辞めるんですよ。一応。