こんにちは! てらっちです♪
お子さんに何かをさせたい時、どのように声をかけていますか?
なんでこの子は言われたようにしないのだろう?
なんでこの子は前向きに取り組まないの!?
色々思うところはおありでしょうが、もしかしたら、お父さんお母さんの声の掛け方で、子どもの取り組み方が全く違ってくるのかもしれません。
今ある本を読んでいるのですが、その中である実験の結果が語られていました。
それは人に”あること”をやってもらう、というそれだけのルールです。
”あること”はそのたびに仲間で決めるのですが、やってもらうことは簡単なことです。
ルールはただ一つ、行動するたびにベルが鳴ること。
実験一人目。
一人目は、”フリップチャートをめくる”のが正解。そして、間違ったことをするたびにベルが鳴る、というもの。
部屋に入ってきたブライアンは、右へ進もうとしてベルが鳴り、足を止めます。
そして不安になって体の向きを変えると、ベルが鳴り止みます。しばらくフリップの方に向かっていましたが、演壇の方に向かうと、またベルが鳴ります。彼は足を止め、おずおずとしながら方向転換。フリップの方へ向かいます。ベルはなりません。
フリップを通り過ぎるとまたベル。フリップの前に立ち止まります。赤いマジックを取ると、またベル。黒いマジックを手に取ると、またベル。りんりん!りんりん!青でもダメ、緑でもダメ。リンリン!リンリン!
彼はすっかりこわばって、沈黙の中、針のむしろに座っているように2、3分耐えた後、ギブアップしてしまいました。
ここまで5分かかりました。
次のチャレンジャーは、ジェーン。
今度は”水差しから水を汲む”のが目的です。そしてもうひとつ、ルールが変わります。今度は、正しいことをした時だけ、ベルが鳴るのです。
水差しの方向へ進むたびに、OKのベルがなります。
ベルの音に後押しされながら、ジェーンは自信を持って部屋の前方へ歩いていきます。左へ曲がろうとするとベルが止みます。彼女はすぐに右へ方向転換します。水差しへ向かってまっすぐに進み、ベルの激励を受けながら水差しを持ち上げ、コップに水を注ぎました。
拍手喝采の中、彼女のタイムは58秒でした。
こんな単純なルールで、これだけの違いが出るんです。
間違ったらベルが鳴るのか、正しかったらベルが鳴るのか、たったこれだけの違いでゴールまでの到達時間が全く違ってきました。
こんな単純なルールでさえ、人間は影響を受け心理面に不安をもたらしたり、自信をもたらしたりするんです。
ベルは同じ音。
ただ肯定してくれるのか、否定してくるのか、それだけです。
肯定してくれるベルの場合、自信を持ってずんずんと道を選んで歩いていきました。
否定された場合、おずおずと顔色を見ながらおっかなびっくりに進み、そして鳴り響くベルの音に体がこわばり、最後には何もできなくなってしまいました。
肯定してくれるのか、否定されるのか。
同じ音でも、大の大人でさえこんな反応をしてしまうのです。
それが子供だったら、どうでしょう?
子供のやっていることに、肯定していますか?
間違っているところばかり見て、否定ばかりしていませんか?
「あ、それいいねえ!」
「へえ、そんなこと考えているんだ?」
何か助言したい場合、子供のやっていることを↑上の声かけをして認めたあとで、
「こうしてみたらどうかな?」
「こういうのもいいんじゃない?」
と言ってあげれば、子どもも認めてもらえたんだ!と自信を持った上で、新しい知識を受け入れてくれますよ。
読んだ本はこちらです♪
『潜在能力でビジネスが加速する』ポール・R・シーリー著

潜在能力でビジネスが加速する――才能を自然に引き出す4ステップ・モデル
- 作者: ポール・R・シーリィ,神田昌典,今泉敦子
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2016/02/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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フォトリーディングでおなじみの、ポールシーリー博士の一冊です。
なかなかワクワクする一冊ですが、この本は潜在能力を引き出す本であり、子育ての本ではありませんので悪しからず(笑)
ご紹介した実験も、人間が行き詰まった時、心の中に”揺れ”ができるというもの。
何が原因で心の揺れが起きているのか、という話に続くのですが……
この本のちゃんとしたレビューはまた別の機会に。
今回の実験の話がとても面白かったので、ピックアップしてみました!
てらっちでした♪