こんにちは! てらっちです♪
ビリギャル、ご存知ですよね?
本のタイトルの通り、『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』の本です。笑
ネットで流れてきたのは、このビリギャルがもともと成績いい子だったとか、私立のいいとこの学校でビリだっただけだから、元が違うとか、そんな話でした。
でもね、知るべきなのは、そういうところじゃなかったんですよ。
というわけで、今日はビリギャルの話ではありません。
『ビリギャルの先生はなぜビリギャルを慶応に現役合格させることができたのか?』です。
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学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版]
- 作者: 坪田信貴
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/12/20
- メディア: Audible版
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学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版] (角川文庫)
- 作者: 坪田信貴
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2015/04/10
- メディア: 文庫
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この先生の書いた本で、子どもの性格に合わせて声かけを変えよう!という趣旨の本がありまして、こちらがなかなか興味深いのですよ。
それがこれ。
『人間は9タイプ 子どもとあなたの伸ばし方説明書』
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『エニアグラム』という性格を9つに分けた診断法があります。坪田先生はそれをもとに、いろいろな心理学的手法をベストミックスで編み出したのがこの9タイプ。
『9タイプ気質診断』アプリ(というかサイト)もあって、こちらで調べることができます。無料です。
こちらをやってから、ご自分やお子さんの声かけや対応を踏まえつつ、読まれるとよろしいかと思います。(どうしても子供が診断を受けてくれない場合の対応もあります)
私もチャイルドコーチングの勉強をしていますが、どうも作ったような会話の例しか勉強していません。どうにも、「今時の子供がそんな反応するかいっ」という会話の例ばかりで、そこがイマイチ気になるのですが、坪田先生は塾の先生です。実際の子どもとのやりとりを日々しているのですから、もう真実味満載です。
ビリギャルとのやり取りもありますが、今時の子供の話し方に、それに少し合わせた話し方で応える先生。
その話し方は、子供と砕けて話しているようで、実は、子供の気質に合わせた対応をしているのでした。
で、私は調べたら『楽天家』でした。なんとビリギャルと、そして坪田先生と同じ気質でした。
おそらくストレングスファインダー(こちらはギャロップ社が主催する性格診断です)における『着想』に当たるのかな?気がコロコロ変わってアイデアマンって感じの性格です。
坪田先生はビリギャルの『楽天家』にあった声かけをしていたということ。
坪田先生の会話術に乗せられたビリギャルが、その声かけにやる気を出して勉強をし出した、ということのよう。
確かに勉強ができる素質であったのかもしれません。
でも世の中の子供たち、みんなその素質があるんですね。
素質を引き出せるか引き出せないかは、確かにこの声かけで変わってくるところも大きいんだろうな、と思うのです。
また違う気質の子に同じ声かけをしても、正反対の反応を示したりするので、やはりその子の性格を知るというのは大事だと思います。
面白いのは、子供と親の気質の相性についても言及しているところです。
子供が達成者タイプで親が堅実者タイプだと、相性がいい、とか。
親が達成者タイプで子供が堅実者タイプだと逆に相性が悪くなる、とか。
確かに同じ子供でも、この子はとても私と相性がいいなあとか、この子はなんだかやたらと腹の立つ子だなって思うことありませんか?
それは、この気質の相性のせいかもしれません。
子供の気質によって声かけを変えてみる。
この本では、その子どものタイプ別で細かく声かけの方法や対応を示してくれていますので、参考になるのではないかと思います。
最後に、この本の中にはまだまだ『ビリギャル』以外にもほんになりそうな子供の話があるのですが、その一人の子の話をちょっとだけ引用しておきますね。
その子は、とてものんびりで、もう物覚えが悪い悪い。
あまりに覚えられないので、坪田先生の塾に家族が連れてきました。
先生は、とりあえず、「昨夜の夕ご飯は何を食べた?」と聞きました。
「わからない」
そして次の日も、
「昨夜の夕ご飯は何を食べた?」「わからない」
次の日も次の日も。そのまた次の日も。
私ならとっくにやめてしまうやり取りです。
そしてひと月くらい経った後、(もっと後だったかもー)
「ハンバーグ」と答えたそうです。
でも実際はハンバーグじゃなかったらしいのですが。
それでも答えようとしたことに、先生は喜びます。
そんな繰り返し。
(本当はもっと気の長いやり取りがあります。)
でもずっと繰り返したのち、少しずつ覚えるようになり、なんと!とある大学に合格できたそうです。
家族は大喜びで家族揃ってお礼を言いにきました。
先生のおかげです。ありがとうございます。お礼の言いようもありません。
その時、子どもは、「もうちょっと勉強したら、もっといい大学に入れるかもしれない」と突然言い出したそうです。
家族は大慌て。
もうこの大学で十分じゃないかと説得したのですが、聞きません。
坪田先生は彼と相談し、彼の気持ちを汲んで、もう一年頑張らせていただけないかと言いました。
そして一年後。
もう一年がんばって勉強した彼は、某一流大学に入学できたそうです。
そして一流商社に就職。
先生のやっていたことは、子供を信じることでした。
子供を信じて、じっと我慢して、ゆっくりゆっくり成長するのを待っていました。
信用することで、子供も信頼して、学ぶことを覚えたのかなと思います。
日々、私たちは自分の子どもを、焦って周りの子よりも早く成長させようとしています。
その子の成長のペースを無視して。
でもその子のペースってあるんですよね。他の子どもより遅くても、ほかの子よりのんびりしていても、その子はしっかり成長しているんです。
子どもに対して、良かれと思ってやっていることを見直す本にもなるかな。
おすすめします。
いつもAudibleをオススメするけど、この本に関しては、書籍版がいいかな。
大人向けもあります。