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「労働者」を重視するドイツ、「消費者」を重視する日本。Audibleレビュー「仕事の「生産性」はドイツ人に学べ」

こんにちは! てらっちです♪

今聴いているAudibleから、気になった言葉。

ドイツは「労働者」を重視して、日本は「消費者」を重視する。
(細かいニュアンスは違うかもです)

ドイツでは休みの日はきっちりと休み、ほぼ残業もしないのに、日本よりもGDPが高いことで有名。

今回読んだ本では、このような記述があった。


ドイツは「労働者」を重視して、日本は「消費者」を重視する。


ドイツは労働者の権利を重視している。
労働者の時間をとても大切にしているし、法律によって、その権利はしっかりと守られている。例えば、会社側が就業時間を越えて労働を課していると、その会社に対して200万円強の罰金が課せられる。
そしてお店もしかり。日曜日はキリスト教でいう安息日のため、日曜日は働かないのだ。
日曜日に外へ出てどこか店が開いているだろうとみると、まったく開いていないらしい。日曜日はきっちりと休む日であって、働く日ではないのだそうだ。いや、働く日が特別であって、働かない日が普通、という表現があるらしい。


一方日本は消費者を重視している。
お店は土日も稼働することで消費者が喜ぶようにし、おかげで労働者はその分働くことになる。だから、日本は24時間営業なんて店がザラに存在する。
サービス業でなくても、残業する人の方が会社に貢献しているとされ、多くの企業で残業は常態化している。

要するに、労働に対する意識が全く違うらしい。

日本では、業務を頼まれればなんでも受け入れ、残業して最後まで残ってヘロヘロになって働く方が、会社に貢献してみられるが、

ドイツでは残業している人間は時間管理ができずに会社に残っていると判断される。つまり仕事ができない奴と見られるわけだ。これはほかの国もそのように感じるようで、周りの目もそんな感じだから、業務時間が終わればさっさと帰り、家族との時間を優先する。

以前読んだ本で、ドイツに勤めていたお医者さんが「日本人はもっと休もう!」
と訴えていた。医者でも、長期となると2か月くらいちゃんと休むのだ。病院はどうなるのかと心配になるが、それはそれで、ちゃんとシステム的になんとかなるらしい。


ドイツでは、自分の範囲の仕事は徹底してやる。でも突然上司から「これやっといてー」と言われても、「それは期日が近いことは前からわかっていたこと。できていないのは、ご自分の時間マネジメントができていないからでは?」
というニュアンスのことをいい、はっきり断るという。

自分の時間に本当に厳しいのだ。
でも、チームメンバーが休む時には率先して「オレ、やるよ」「あ、わたしやっとくから」とみんなが協力して手をあげるという。

なぜ、それをやらなきゃいけないのか?
なぜ、今それをやるのか?
本当に今やるべきなのか?

ドイツ人はそこがはっきりしないと動かないし、そして、理由がはっきりわかれば、快く動いてくれる。
その相手が上司であっても、そのスタンスは変わらない。自分の時間というものをとても大事にしているのが印象的。
時間マネジメントから見ても、自分のタスクをむやみに増やさないようにデッドエンドを決めるのは鉄則で、生産性に関わってくるポイント。この辺りも日本とドイツの生産性に対する考え方の違いとも言える。

有給はもちろん最大限使う。
病欠の有給は、有給とまた別にあるという。
しっかりと休み、家族との時間を優先することで、仕事にもしっかり取り組める。

ここまで休んでいいの?くらい休むドイツ人。
でも著者が体験したドイツ人の生活は、とても合理的で、それでも家族との時間をとても大事にしていて、それでいて生産性がいいのだからうらやましい。いや、本当にいいところは取り入れるべきなんだろうな。
ヘロヘロになって帰って食事の支度をして、疲れきっているから子どもとの会話も少なくなって……。そんな生活からは脱却したい。

まずは、「労働者」の権利を重視して、そのために不便になるかもしれないけど、それはそれでいいんじゃない?と受け入れる体制も、おそらく必要なのだと感じた。
上司の言うことを断る、なんてことはなかなかできないけれど、ムダな会議をやめる、休みはしっかり休む、ということから、少しずつ会社を変えてゆきたいもの。

もしかしたら、日本らしく「消費者」を尊重しつつ、「労働者」の権利をしっかりと守る、そんないいバランスの取れた社会が生まれるかもしれない。

と都合のいいことを考えている、てらっちでした♪無理か?

今日のAudible

隅田 貫の「仕事の「生産性」はドイツ人に学べ: 「効率」が上がる、「休日」が増える」
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