こんにちは! てらっちです♪
瞑想は、もう何年も前からチャレンジしていますが、どうもね、しっくりいかず。
まずは「無心になれー」とばかりに座禅をしていしたが、雑念ばかり。
最近ではマインドフルネスの本を読んだりアプリで実践したり。
なーんとなくやっていました。
なるほどねーと思いながらやっているのですが、どうしても納得のいかない疑問があったのです。
それが、
なんでそんなに呼吸にこだわるの⁈
思いません?
呼吸を吐いてるだの、吸ってるだの、それを意識したからって、どうなるのでしょう?ある程度本を読んで中途半端に理解してたのですが、今回、やっと納得いく話しに出会いました。
呼吸は、『感覚』だったんです。
このAudibleは、前回はまっていると書いた、草薙龍瞬さんというお坊さんの、ご本人朗読版の一冊です。
この本では、そこまでマインドフルネスばかりを追求していません。彼が実践、推奨する身近で、無理しないで取り組める『プチ修行』をまとめた一冊。
その中に、マインドフルネスの見解もある、といった感じです。
もともとマインドフルネスは仏教の思想から来ていますから、仏教視点からの解説が、とてもしっくり来ました。
その中で、人間の心には5つの種類があるとのことでした。
根底にある意識の他に、
感覚・感情・思考・意欲
があるということ。
さらに心はこの順番で動いていきます。
書き直すと、こう。
感覚
↓
感情
↓
思考
↓
意欲
なぜ矢印をつけたかというと、上にあるものが満たされないと、下にあるものが力を発揮できない、ということらしく。
例えば、「さー!今日はがんばってこの仕事を終わらせるぞ!」と意欲がみなぎるためには上の心が満たされてないといけないわけです。
「あのバカ社長め、ちっともわかっちゃいない」などといった感情の状態であったり、
「ああ、失敗してしまった。どうやって謝ろう。怒られるなー。どうしようかな、ごまかせるかな」なんてうじうじ悩んでいるような『思考』にとらわれている状態であったりすれば、
これらに心が奪われている状態なわけです。これらに心が奪われている限り、一番下の『意欲』がわくことはありません。
それをどうやってクリアにしていくか?
その時に重視されるのが、一番上の『感覚』。
『感情』や『思考』といった状態から、一旦頭を切り替えて、生まれたばかりの赤ちゃんの時からあじわっている基本的な『感覚』に集中する。
そうすると落ち着いてきて、頭の中が整理されたり、俯瞰して状況を見る準備ができたりする、という次第。
その『感覚』のために「呼吸を意識する」ことが手っ取り早く取り組めて、わかりやすいほうほうだったんですね。
その他にも、簡単に『感覚』に集中できる『プチ修行』が多くこの本に出てきます。
この本の一番初めに出てくる修行も、面白いですよ。その名も
『シャワー禅』。
シャワーを浴びながら、「感覚!感覚!感覚!」と唱えます。
身体に当たる水を体で、皮膚の表面で感じて、その水しぶきが当たる『感覚』に集中するのです。
朗読版が面白いのは、龍瞬さんのその言い方がすごいこと。
おそらく今このブログを読んでいるすべての人の想像を超える迫力で、
「感覚!感覚!感覚!」
と唱えています。
『感覚』に意識を集中する身近な『プチ修行』はつづきます。
仕事の後、お酒の一杯を味わい、「くーーーーっ!美味いなあ!」と感謝するとか(龍瞬さんは僧侶なので、ヤクルトジョア(笑)でそれをやっているそうです)
わざわざ寒い表へ出た後、クーラーの入った部屋に入って「ああ、暖かい♡ああ幸せ♡」と感じるとか。
逆に暑〜い夏は、ヒョイっとコンビニに入って、冷蔵棚の冷気を感じて「ああ、なんて涼しいの♡」と幸せを感じるとか。
こんな『感覚』を使って、『感情』や『思考』にとらわれている心を『感覚』に集中させ、解放するそうです。
その『感覚』のために、瞑想もあったんですね。
わたしはこの「心に5つの種類がある」という説明が、とても納得したんですよ。
今までアプリで「吸ってーはいてー」という作業を納得しないままやっていましたが、『これも修行のうち』を読んでからやると、ああ、そういうわけだったのかと理解して取り組めます。
なぜ瞑想で、呼吸を意識するのか、疑問に思う人にもぜひオススメしたい、一冊です。
▼Audible版はこちら。僧侶自ら朗読しています。朗読というより5時間ものセミナーを受けている気分です。面白い方ですし、関西弁も出てきますし(笑)、とても聴きやすくて面白い!一冊です
▼書籍版はこちらです