こんにちわ、てらっちです♪
あなたは、どんな夢がありますか?
えーできれば、大富豪になって今の仕事をやめて、ビーチなんかで美女をはべらせて楽しく暮らしたいなあ♡
なんて考えたりしません?
我が家ではそんな夢を目指して宝くじを買ったりするのですが(笑)どうやら、そのような暗示をしてしまうと、逆にダメな自分になってしまうようです。(まあだいたい宝くじの時点で間違っている)
上のような願望は、夢を実現するための自己暗示としては、かなーりダメな暗示の仕方となるようで……。
「金持ちになりたい」「成功したい」と強く願うだけでお金が手に入る、という自己啓発に警鐘を鳴らしているのが、こちら『自己催眠・心を帰る技術』の著者、林貞年さん。
↓こちらは書籍版です。
こちらの本、はじめは『自己催眠』の単語にもっとスピリチュアルなイメージを抱きつつ読んでいたのですが、実は正反対。ただ単に『成功イメージ』を抱くことで成功者になろう、なんていう自己啓発に異論を唱え、現実社会に足を強く踏みしめて一歩ずつ成功への道しるべを築くことを提唱し、そのための方法を自分のカウンセリング手法を披露しながら語っています。
『催眠術』っていうと、だいたいテレビで見かけるものを思い出しますよね。
最近でもタレントの出川さんが催眠術に中途半端にかかって目が開かなくなり、慌てている姿をみて笑ったのですが、こちらの本でいう『自己催眠』はちょっと違うようです。
現在では厚生労働省が定める研修や、医療関係などにも『自己催眠』や『催眠療法』などがつかわれるようになったとか。ただ、出川さんの出演していた番組のように怪しいものという側面を大きくクローズアップした状態でしかテレビで扱われないため、あまり日本では普及していないようです。
『自己催眠』は潜在意識に働きかける技術。顕在意識と潜在意識を寄り添わせる技術。
潜在意識の力をコントロールすることで、学習力アップや、スポーツでの集中力を極限まで高めるために使ったり、ストレスコントロールをしたりすることが可能。
自分の人生を主体的に生きるためのツールとなりそうです。
この本の中では、『自己催眠』の効果や自分でのやり方など紹介しています。
中でも気になったのが、『自己催眠』での自分への言葉かけの仕方。
・否定的なことをいわない
・現在進行形、断定的に言い切る
・潜在意識には時間という概念がない
・潜在意識は他者と自分の区分けがない
など。
例えば、『わたしはお酒を飲まない』などと自己催眠をかけたとすると、逆にお酒が気になっちゃうんです。『ピンクの象を想像しないでください』と言われると逆に想像してしまうように、潜在意識は『否定文』という認識がしにくいようです。
だから、なりたい自分を願うときには、『否定』しないこと。
そして『言い切る』こと。
「わたしはぐっすり眠りたい」ではなく「ぐっすり眠る」。「ねむりたい」のような言葉では、潜在意識は「眠りたいと思っている自分」を実現するようになるそうです。
潜在意識には時間という概念がない、という話も興味深いものでした。
過去の怖い思い出を思い出そうとすると、心がぎゅっとしめつけられませんか?
もし、大事な人が死んでしまったら?と聞かれると、やはり悲しい思いでいっぱいになるでしょう。
潜在意識は、遠い過去のことも、これから起こるだろうことも、関係なく今現在のものとして感じてしまうというのです。これは面白い概念でした。
そして、他者と自分との区分けがないというのは、口に出したことは他人でも自分でも関係なく自分の身に返ってくるということ。
わかりやすいのが悪口です。よその奥さんの悪口を言うと、自分に返ってくるというのは、潜在意識が他人へ言った悪口をもアファメーションとして受け取ってしまうのですね。口に出したことは自分の心が聞いているのです。悪く言えばその通りになろうと潜在意識が動くというのは、面白い概念。もしかしたら、言霊(ことだま)というのは、潜在意識がもたらすものなのかもしれません。日本人が言葉には命が、魂が宿るとして大事にしていましたが、言葉に出したことが自分に返ってくるということから、発生してできた言葉なのかもしれないと、ふと思いました。
心の中の空間を埋めようとする作用や、アファメーションの話しから、さらには成功するための方法まで、かなり幅広い内容の本でありました。成功するための方法のところは、スピどころか、逆にスピな自己啓発をバサバサと斬り(笑)、確実に進めるための方法をひとつずつ説いてくれます。
あ、そうそう初めの
「えーできれば、大富豪になって今の仕事をやめて、ビーチなんかで美女をはべらせて豪遊して楽をして暮らしたいなあ♡」
これ、ダメなんですって。
まず、「富豪」のようなあまりに大きな夢は現実からギャップがありすぎて潜在意識が萎えてしまうし、自分には富豪の能力はないため、結果落ち込みます。そして「仕事をやめて」のところばかりに意識がいくので(これはやろうと思えばできることなので)仕事をするのが嫌になり、豪遊するイメージができて散財するようになると。
あはは、わたしだ(笑)
仕事今すごくやめたーい!
お金も使いたーい!
著者は目の前にある現実より少しステップアップした夢をマイルストーンに夢実現することをお勧めしていました。
現実を見ながら、自分にできることを少しずつステップアップしなきゃね。
自己啓発、スピな観点、あちこちの学びをまた別の見解から見ることができる一冊でした。間違ったアファメーションをしないように心したいと思います。