いまさらながらのブックレビュー。
『嫌われる勇気』を読みました。
100万部にも達しようかという脅威の86万部を発行している『嫌われる勇気』。
いまさらだから説明するまでもないけれど、アドラー心理学について問答形式で書かれた一冊です。
アドラーブームだというけれど、部数が80万部だとすると最低でも80万人が読んでいることになるわけで。なんとお隣韓国でもバカ売れしていて80万部突破だといいます。
さて、読んでその人たちはどうしたでしょう。
何かひとつでも実行できたでしょうか?
今日はアドラー心理学を自分なりに考えてみました。
嫌われる勇気は、わたしにはない
わたしはこの本を読んでひどく心が乱れ、掻き乱されています。
人間の悩みが100%人間関係に起因するというのもわかるし、
「目的論」というのもとても興味深くて、ズバリタイトルにある”嫌われる勇気”の段になるともう涙がでてきました。
わたしはその嫌われる勇気がなくてここまで来ているのですから。
何年か前に読んだ『史上最強の人生戦略マニュアル』
そのときに過去にとらわれるのをやめる作業をし、そして苦しみながらもそこから逃れることができました。 少し進歩です。
マグロ―氏がアドラーに啓発を受けたのかは今ざっと調べたところでは分からなかったけれど、少なからず影響は受けているのではないかと思います。
『7つの習慣』のコヴィー博士はアドラーの書籍に影響を受けたとのこと。
第一の習慣”主体的になる”は、まさしく嫌われる勇気に通じるところ、「自己受容」になるのでしょう。
わたしはその第一の習慣で長いこと苦労していました。
いえ、正直に言います。
まだ苦労しています。
文系の本、理系の本
文章には”文系”の本、”理系”の本があると思っています。
わたしの解釈ですが、『嫌われる勇気』は前者の”文系”にあたり、『7つの習慣』は”理系”にあたります。
”理系”の本は事柄を順に整理しひとつひとつ実際に行動する項目がある書籍で、
”文系”の本は文章から内容を読み込み自分で咀嚼し取り入れなければならない本。
『嫌われる勇気』は読んだ後”文系”だ!と心の中で叫びました。
どうしていいのかわからないのです。
ひとつひとつ言っていることはとてもわかりやすいしよくわかる、よくわかるのです。が、あいまいすぎてどうしていいのか分からない。
≫行動の目標
1.自立すること
2.社会と調和して暮らせること
≫心理面の目標
1.私には能力がある、という意識
2.人々はわたしの仲間である、という意識
そして「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」のキーワード。
「他者貢献」?何するの?
アドラーの掲げる目標の段で、哲人はこう語ります。
アドラー心理学を本当に理解して生き方まで変わるようになるには、「それまで生きてきた年数の半分」が必要になる……
わたしが40ン歳。ということは20年はかかるってことで。
ということは、もうこれからは修行?
人生修行。なんの修行をすればいいの?
わたしにはこの本からはわかりませんでした。
言っていることはよくわかる、でもシンプルなゆえに難しい。
みんなどうしているのかな。
読んだ人たちはどうしているのだろう。
アドラーを実践する
先日友人のすすめで紹介された「日本アドラー心理学会」。
そちらから取り寄せた書籍数冊がこちら。
こちらの「パセージ」を見ると細かい設定があり考え方、対応の仕方が書かれている様子。主に子どもとどう向き合っていくかを主軸として書かれているようです。
「パセージ」とは「アドラー心理学のグループ体験に基づく育児学習コース(Parent Study System on Adlerian Group Experiences)」の頭文字。
近くにパセージの勉強会が開催されていれば、そちらを受けるとよいとのことです。
こちらは基本的に関西中心のようですが、また興味のある方は問い合わせて見てはいかがでしょうか?
アドラー心理学とは|日本アドラー心理学会(INDIVIDUAL PSYCHOLOGY)
アドラー心理学とマドンナ
今年の目標として掲げたアドラーを勉強する、という項目でしたが、そんな生易しいものではなく、一生背負っていく心理学となりそうな予感。
みんなはどうしているんでしょう。
一回読んで終わり?あーよかったなー。自分もこうならなきゃなー。
わたしはマドンナを想像します。
昨日のブログでも語ったマドンナのような、ナニモノにもぶれず、
高みを目指して前へと進み続けるその姿。
嫌われることを恐れず、自分を愛し、自分を表現し、ファンにこびず、テロにも負けない。でも他人のために愛を惜しまない。
やっぱりアドラーの指示した姿はマドンナに通じる、なんて真剣に考えてるんですが、いかがでしょう?
ちゃんと勉強している人たちに「あんたは理解してないっ」て怒られるかしら?
これから勉強していきますわー。
20年後、生き方が変わっているようにね。
てらっちでした♪
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