世間ではSMAPの話題一色になった。解散するとか、謝罪をしたとか、メリーさんがどうとか、飯島さんがどうとか、なにやら今まであまり表だってこなかったジャニーズ事務所の裏事情が一気に表に出て大騒ぎになっている。
SMAPの謝罪の様子をみていても、かなりの疲労と納得のいかない表情がみえて、裏にいる巨大な力を視聴者が見ることになってしまった。
生半可なドラマではみることのできないドキュメントだ。
その中でもわたしが大変気になったのが中居君。
何があったのかはよくは知らないが、中居君の悔しい気持ちだけがダイレクトに伝わってきてしまった。
そんなわけで、大きなお世話だが中居君のサクセスストーリーを考えてみた。
このままではくやしいではないか。
中居君をなんとか人生の成功者になってほしいと思うのである。
ちなみに彼の状況は小説にするのに大変おいしい。
芸能界を牛耳る日本一アイドル集団ジャニーズ事務所、その巨大な権力の下で華やかに飾りたてられ、スポットライトを浴びて舞台にたつ少年たち。
その中でもトップに立った男、中居正弘。
その男が権力に対して反旗を翻したのである。
もうこれだけでつかみはばっちりだね。
その社長の権力にあらがった瞬間から、芸能界では生きていく道は絶たれてしまう。
謝罪して一度は戻った事務所だが、彼の心のわだかまりは事務所に対しても、仲間に対しても、いつまでたっても解けなかった。
仲間は笑顔を作っていつものように仕事をこなしていくのだが、これ以上そんな辛い芝居はやっていけそうになかった。
やっぱ、もうこれ以上むりだわ。
彼はそうつぶやくと、まだ撮影中のスタジオを突然立ち去ろうとする。
慌てて何人ものスタッフが止めに入るのをふりほどく。遠くから仲間が怒鳴る声が聞こえる。
中居はSMAPをやめた。
それから事務所が芸能界にかけた圧力はすさまじく、まるでRPGの中にはいったのではないかと思った。世界は魔法がかかったかのように一気に中居のまわりから人がいなくなった。今まで可愛がっていた後輩も、よくしてくれていた先輩も連絡が途絶える。
仕事ももちろんつぎつぎと消えていった。
事務所が手をつくして、裏切った者の仕事を奪ってゆき、そのあとを後輩たちがこれみよがしにひきついでいるのである。中居は事務所に所属するものたちへのいいさらし者であった。
事務所の脅威に脅かされる中居。彼は広いマンションの部屋の中、ひとりぼっちでひらすら野球ゲームに興じた。何もやる気がおきない。家族と昔からの友達がたまに来てくれるが、こころの空白は埋まらなかった。
ふいに携帯が鳴り響く。
名前を見ると、一度だけ番組で一緒になったことがある業界では有名なタレント事務所の社長であった。思いもかけない名前にとまどっていると、そのまま留守番録音へと切り替わる。
『一緒にタレント事務所をやらないか』
相手は、中居に事務所の社長にならないか、というのである。
中居は考えた。人に使われるだけで、自分の意見の通らない雇われはもう嫌だ。
社長なら好き勝手言える、いや文句を言う人はいないのだ。
でも、オレに社長なんかできんのか?
……うーん、小説的にタレント事務所の社長じゃふつうでおもしろくないか?でもそこからジャニーズ事務所に対抗していくってことなら話しになるかな。
さて、中居君、人生はいくらでも岐路が分かれている。好きなところにいっていいよ。
どんな人生が面白そう?
・菊間元アナウンサーみたいに、今から勉強して弁護士になる
・大間のマグロ漁師になって一獲千金のロマンを追う
・ジャパネットの息子を差し置いて社長に就任する
・野球モノマネ教室を開く(好きそうだなー。でも仕事になるのか、これ)
・タモさんとのんびり過ごす
私的には次のネタ好きなんだけど↓↓↓
・ダンスができることの証明のため、エグザイル(もしくは三代目)に入る
ま、歳ですぐ卒業というオチがつくんだけどねwww
まあ、冗談はさておき。
サクセスストーリーはいくらでもつくれる。
才能ある中居君だから、きっと我慢してジャニーズ事務所にいなくても個人事務所でやって行った方が気楽でいいんじゃない?と思ったんだ。
わたしの師匠のいうには、アイドルも下請けにしかすぎないって。
だからかたっくるしい思いしてないでさ。
小説なら、ここから巻き返しが始まるんだ。
人生は小説より面白いんだ。
ここから巻き返してやるぜ!
謝罪を見て、こんなこと考えてました。
中居くんの幸運をねがって!
今日はここまで。 てらっちでした♪