天皇陛下のお誕生日ってことで、天皇について、なぜ神様と言われていたのか、書いてみたいと思います。
はじめに断っておきますと、へんな宗教とか右翼とかではありませんので、あしからず(*^^*)
》天皇家は『古事記』に出てくるイザナギ・イザナミの神様からずーっとつながっている
『古事記』や『日本書紀』なんて読んでますと、どうしても天皇家が編纂した書物なので天皇家について考えることになります。
両方とも初めの方はほぼ同じネタが書かれてるんですよ。
で、まだこの世がカオス(混沌)だったところからはじまり、なーんもなかったところから神様がぽこぽこ生まれて、それからイザナギ・イザナミという二人の神様が海の中を引っ掻き回して、土地をつくり、世界を作ったわけです。
そのイザナギから天皇家に神様がどうつながっているかが描かれ天皇家の正統性が語られるってわけです。
》天皇はなんで神さまなの?
簡単に「神様の家系だから」といえばそれまででしょうが、古代よりつづく儀式を今でも執り行い、神さまとしての職務をはたされています。
もう戦争が終わって「人間天皇」宣言はしていますが、やはり身体は人間でも、天皇は神の魂を受け継いでいるのです。
で、天皇陛下が現人神だと戦前、戦時中には言われていたわけですが、
もともと『古事記』などで語られる神様のニュアンスとはちょっと違います。
江戸時代が終わり、大政奉還によって天皇家に主権が戻ってきたようにみえましたが、天皇家明治の軍部政府によって『軍神』としていいように祀り上げられてしまいました。
それがそもそもの間違い。
天皇は本来、太陽神、です。
太陽神ってことは、農業、お米がよく育つことを願う、農耕の神様なんです。
だから一年で一番大事な行事は何を隠そう、
『新嘗祭』
五穀豊穣を感謝する儀式なんですね。
そうすると英語に訳したときの『God』はニュアンスがちがうんですよね。
支配する、絶対神ではなく、この世のあちこちにいる八百万の神の中の
太陽の神。
やはり神様の中でも偉大な神様です。
天皇に即位すると、その神様となる儀式が執り行われます。
》どんな儀式なんだろう
その儀式をほうふつとさせるのが、出雲大社の火継ぎ(ひつぎ)の儀式。
『出雲大社』
この家計は天皇家の家系をずーーーーーーっとさかのぼって行って、天照大御神の二番目の子、天穂日(アメノホヒ)の家系、天皇家と兄弟筋ということになります。
こちらは天火明(アメノホアカリ)という神様の魂をずっと出雲国造(いずもこくそう、と読む)家はついでいます。
詳しくはこちらをどうぞ
『出雲大社の宮司、出雲国造は、神さまなのです。という話し。』
出雲大社の宮司、出雲国造は、神さまなのです。という話し。 : 『古事記』に興味をもったら読むブログ
出雲国造家、本当に大変な家系です。
伝承を絶やしてはならない宿命の家系。
そしてなかなか明らかにはなりませんが、天皇家も同じような儀式をしていると思われます。
--国造が死去すると、その子は直ちに燧臼、燧杵(ひきりうす、ひきりきね)を持ち神火をきりだし、その火で調理した斉食を新国造が食べる、そのことによって、アメノホヒの命それ自体になったというわけである。(本文より、一部編集)
そして、一度部屋に横たわり、人間としての自分は死に、もう一つの部屋で新しく神となって起き出す儀式があるといいます。
「人間天皇」と宣言したとはいえ、やはり魂は神さまなのです。
》まとめ
とはいえ。
天皇陛下、御歳82歳、魂は神とはいえ、やはり身体は人間です。
大変な御公務で無理をなさらないようにしてくださいね。
それにしても、いやーよく働かれるわけで。
笑顔で働かれる姿はまさに神対応。
なんてね。
歴史のある国に生まれてよかった。
そう思う1日でありました♪
てらっちでした♪