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経営者のためにも、社員の有給は有効だ。社員が高齢化してくるとさらに問題は逼迫してくる。経営者のスラック問題。

 

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唐突ではありますが、声を大にして言いたい。

 

 

 

有給は必要だ!

 

 

それも社員のためだけでなく、経営者のためにも、必要だと強く感じた、そんな事例を伝えたい。

 

ひとり、仲間がガンになった。

ある日突然、車部品の製造をしている某社の仲間がガンにおかされた。

ずっと咳をしていたが、風邪かアレルギーだろうということで、長らく治らないと首をひねりながら処方された薬を飲んでいた。

しばらく通っていた町医者ではラチがあかないと、少し大きな病院にゆき診てもらったところ、ガンが発見された。病状はかなり深刻な状態。彼はガンと診断された後も、何度か会社に出て、溢れるような注文の品の検査を、片しては帰っていたが、年末にはそのまま入院することになった。

 

さて。

 

仕事はかなりの量の注文を受けている。一人抜けてしまった状態で、工場はどうなったのだろう?

 

……それは酷いものだった。

 

仕事は製造業だから、注文を受け、日々モノを作り、納品するの繰り返し。だから行けども行けども終わりはない。モノを作り、納品する。ものを作り、納品する。

かなり莫大な注文を受注していた最中のことで、そんな中、仲間が一人減った。

 

日頃、有給もなかなか取れない会社だ。

 

休めば嫌味を言われ、休む場合はなるべく病院か葬式ぐらいにしてほしいと言われていた。

空気を読んだ社員たちは、よほどの都合がないかぎり、日曜以外ほとんど休まず働いていた。さらに、一人当たりの作業量は、かなりいっぱいだ。ギリギリまで作業を詰め込んでいるのだから、余裕がない。

 

もともと、一人の作業の量も多く、仕事量がパンパンに膨らんだ風船状態だから、ひとり分の作業がそこに追加されると、もう風船は、はち切れる寸前となっていた。

 

そこへさらに、まったく彼のやっていた仕事内容がわからないときた。

 

彼の他に、彼の仕事がフォローできる人間がいなかったのである。少しだけ、彼の作業をかじったことのあるパートをそのポジションに当てはめ、あとは彼の仕事をバラして分担した。が、右から左へ作業員を動かしただけなのだから、動かして人のいなくなった部所はさらに納期が遅れいく。

 

指示系統もしっちゃかめっちゃかで、作業員の不満は爆発寸前である。

社員の日々の作業は積み上がっていくばかり。

 

それでも社員たちはやりこなしてしまったのであった。

その時は喜んでいたが、その後遺症で、後日不良が続発することになり、結局受注が減ってしまうのであった……。

 

さて。

 

言いたいことは、

 

 

社員には、やっぱり有給が必要だ

 

 

ということだ。

いやいや、仕事が山盛りで大変だから休め、というだけではない。

経営者的にも、長い目で見れば結果得策だということ。

 

この会社では日頃から有給らしい有給を取れないでいる。

日頃、有給を取る大切さを言いたいのである。

つまり、スラックというやつだ。しかし有給を取るには人的にも時間的にもゆとりがなくてはいけない。経営者的には、なるべく価値を産まないスラックは作りたくないものだが……果たして、本当にスラックは価値を産まないのだろうか?

 

スラックが必要な理由

スラックが必要な理由は数々ある。

今回の事例においても、いくつかスラックが必要な理由が浮かび上がる。

 

・余裕がないと臨機応変が効かず、アイデアも浮かばない

・アイデアも浮かばないため、有効な対応策をとる話し合いすらできない

・話し合いもできないから場当たり的対応になり、余裕がまたなくなる

・余裕がなく、休みが少なくなると、疲れが取れず、作業に集中もできないから不良も増える。

・不良が増えると、その手直しにまた時間を取られ、余裕がさらになくなる

・余裕がさらになくなると、 不良が続発する

・不良が続発するため先方からの受注にも響く

 

受注にも響くとなると、経営者的にも考えざるを得ないのではないだろうか。

今回のような病気となって突然社員がいなくなるというリスクも、社員が高齢化していくとさらに逼迫した問題となる。

 

有給を普段からとるメリット

では、普段から有給をとると、どんなメリットがあるのだろう?

 

・有給をとる人間の仕事をあらかじめシェアする環境が作りやすくなる

(普段からお互いの仕事をフォローしあえる)

・有給をとることで、心機一転リフレッシュすることができる

・リフレッシュすることで、新たに仕事への活力が湧く

・人の異動や急な病欠などに対応しやすくなる

 

働き方改革というが、有給を取ることを推奨するのは中小企業ではなかなか難しいが、ぜひ進めてほしい。

あらかじめ、有給を取りやすくするよう会社側もスタンスを取ることで、今まで取りづらかった有給を取りやすくなる。そして有給を取る場合に肝心なのは、社員がお互いの仕事をシェアしあえるよう環境を整えることである。普段からお互いの仕事をシェアすることで、突然病欠した人員のフォローはしやすくなるし、上の事例のようにバタバタとすることもない。

 

ポモドーロテクニックというのがある。人間の集中できる時間というのは限られていて、それを25分集中→5分休憩の形にしたものがポモドーロテクニックと言われている。それを繰り返すことで、集中力が持続する、というのである。

 

日々の仕事も同じだ。

数ヶ月に1度の休みで集中力ややる気が保たれるのであれば、安いものだ。

 

経営者としては、そんな少しの休みで違うものかと思われるかもしれない。

労働者のわがままと、とるのかもしれない。

が、その1日で英気が養われる上、今回の事例のような不測の事態の対応もしやすくなるのである。数ヶ月に一度、仕事をシェアしあうことで、お互いの仕事内容も理解しているのだから、他の部所や他の課への理解が深まったり、問題点も時には見えてくることもあるだろう。

 

社員が高齢化してくればなおさら、有給は有効になる。

長い目で見れば、休み休み働くことで、逆に長く働けること繋がる。人材確保が難しい中、社員の健康管理のためにも、経営の面からも、有給の重要性を確認すべきだと思う。