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山奥にある、素敵な非日常を演出する「秘境カフェ」。この店のような文章を書きたい、なんて思った話し

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この町には、「秘境カフェ」なんて呼び名がふさわしい、一風変わったカフェがあります。

 

夏のある日。

「ねえ、山の方に面白そうなお店があるんだけど、今度ランチに行ってみない?」

「えー、何? 山?」

「ネットで見つけたんだけどね、なんだか山の中ってことしかわからないんだけど、変わってるし面白そうじゃない?」

 

友人がネットで検索してみつけたカフェ。調べてみるとそこが本当に驚くようなお店。

 

店舗紹介サイトをみても、レビューには

 

「やっとたどり着いた」

「こんなところ行けるの? と不安になる、すれ違うこともできない道」

 

などと、レビューらしくない不安になる文字が並びます。

だいたいこういうレビューって、

 

「店内は落ち着いた雰囲気でゆっくり過ごすことができました」

とか

「サラダメニューが充実していて健康オタク女子にオススメ!」

 

なんて、メニューやお店の雰囲気などをなにかしら伝えてくれるものですが、ほぼ、そういうレビューがない。いや、まったくみあたらなかったのです!

 

車で行くにも戸惑う店なんて。

 

そんなお店は逆にわたしの興味をそそりました。

普通カフェのような飲食店を出すのなら、なるべく人どおりの多い場所を選びますよね。ちょっと裏通りの隠れ処的なお店って言っても、だいたいそれでも限度がありますしね。せめて歩いていけるところとか、わかりにくいけど車で行けるところとか。

 

それが店に着くまでに、どうやって行こうか? ということから考えなくてはならない、山奥にあるというカフェ。

これはオーナーからの挑戦状です。

来れるものなら来てみろ、そんな声が聞こえてきます。

おう、それなら行ってやろうじゃないの。

 

「よし、その店に行ってみよう!」

 

この日の友人とのランチはその店に決定しました。

 

 

 

たしかに、カフェはとんでもない場所にありました。

 

レビューにもありましたが、冗談でなく大げさでもなく、本気で車がすれ違うことなど不可能な、いや、それどころかぎりぎり一台走れるだけの幅の細い山道でした。

しかも、いつ向こうから車が来るか分かりません。行く先がカフェなら、向こうから来る車もあるはずです。いつすれ違いの車が来るのか……そんな恐怖に襲われながらその道を進みます。

周囲はどんどん薄暗くなり、うっそうと茂った木々がせまる心細い場所へと風景は変わってきました。これが「木曜スペシャル」なら、ヒバゴンとか雪男とかが出てくるであろう山の中。そんな山奥へと進んで行くと、そこにトタンでできたおんぼろの小屋が見えてきました。

 

ここがカフェ?

 

まだカフェなのかどうか分からぬまま、一応「P」と書かれたところへ車を止め、あたりをきょろきょろと伺いながら歩を進めます。

今のところヒバゴンは出てきません。

トタンでできた小屋に「P1」「P2」と書いているあたり、おそらくそのカフェの駐車場だと思われます。たぶん。

どうやら小屋は人影もなく、これは店ではないようです。

レトロなバス停や、車が打ち捨てられたように置かれているところをおそるおそる歩いていきます。

それはまるで、『千と千尋の神隠し』で千尋の親の車が山の中で繁った草に覆われてしまった、あの状態に似ていました。

これはもしかしたらオブジェなのだろうか? いや、これは本当のバス停や打ち捨てられた車なのかもしれない……そんな現実なのか錯覚なのかわからない景色に戸惑いながら、さらに道の奥にある、大きな古びた建物をのぞくと……。

 

にゃー

 

猫が出迎えてくれました。

「どうぞ、いらっしゃいませ」

奥から笑顔の女性が現れ、やっとほっとします。

どうやらここがカフェ! 

なんとか到達しました。喜びに浸りながら女性のあとをついていきます。

 

「窓際へどうぞ。まあ、窓ないんですけどね」

 

と笑うお店の人。たしかに大きく空いた窓は、ガラスがはめられておらず、風が吹き抜けていました。

誰も来ないのではと思われた客の数は、予想を裏切り、満席状態。皆、あの山道を越えてこのカフェへ来ているのです。

 

ここは。

 

想像をはるかに越える別世界でした。

 

 

ここは異空間。

 

 

無造作に打ち捨てられたように並ぶレトロなオブジェ、猫がその横をのんびり歩き、おおきく伸びをしてする光景は、明らかに現代から遠く離れた感覚へと誘います。

大きく空け放たれたガラスのない窓の外にはせせらぎが流れ、トトロが現れそうな景色から涼しい風が吹き込みます。

せせらぎの音色と店内を通り抜ける風が創り出すこの時間が、普段とは違ってゆっくりと流れていて、下界は猛暑だというのを忘れてしまいました。

 

 

そうか、わたしはこんな人になりたいんだ。

 

 

お店でゆっくりと流れる時間を味わったとき、そう思いました。

 

こんな文章が書きたい。

 

初めはドキドキと冒険しながら謎めいた道を抜け、辿りついたドアをそっと開くと、日常を離れた新しい世界が拡がっている。

 

 

そんな文章をわたしは書きたいんだ。

 

なんてね。

 

このカフェは日常を離れて友人とふたり、本当にゆっくり過ごすことができました。

この異空間のマジックにすっかりやられてしまったようです。

 

あなたも、機会があったら行ってみてください。

このカフェへ辿り着くまでドキドキしますがね。

 

わたしも、このカフェのようにドキドキするけど、新しい世界へとあなたを誘う道案内をしたい、そう思っています。

 来年の目標です。

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▼こちらのカフェの情報です。またレビューは改めて書きますね。

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