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神道には教義がない?ブックレビュー『なぜ八幡神社が日本で一番多いのか』

『なぜ八幡神社が日本で一番多いのか?』(島田裕巳著)
 
 
本屋で物色していた時に、ふと手にしたこの本、思った以上に面白かったのでシェアします。
 
著者の島田氏は宗教学者。
古代史とは違う側面から神社の神さまを扱っているところから私にとっては大変新鮮な本で、宗教学者の目からみた神社の話しは、最初からショッキングでした。
 
「神道には開祖がない」
「教義も教典もない」
「当初は神社の社殿もなかった」
 
そう言われてみれば、教義、聞いたことありませんね。
神社では『隣人を愛せよ』や『悪いことをすると地獄に落ちる』的な説教など聞いたことがありません。
 
開祖もなければ、昔は社殿もないとは…日本人が神様についてはっきりとした意識がないという不思議な宗教観は、やはりこの古代から脈々と受け継がれた精神のずっと根っこに根付いている神道にあるようです。
 
「八百万の神」と言いますが、別冊歴史読本の『日本古代史「記紀・風土記総覧」によると267柱とか。八百万には到底届きませんね。
 
ところが実際に神社で祀られているのはそれだけじゃない。
 
八幡、天神、稲荷の神様は『古事記』『日本書紀』などの神話には登場しない神様で、特に伏見稲荷大社の稲荷山には、神名を刻んだお塚が一万基あり、つまり一万柱の神様がいることに。また特殊ですが、靖国に至っては、明治以降の戦争の戦没者を英霊、つまり神さまとして扱っており、こちらは264万柱にのぼるといいます。
菅原道真、徳川家康や豊臣秀吉も人間から神として祀られているのは知っていましたが、作家の阿佐田哲也さん(麻雀放浪記の方ですね)も新日本麻雀連盟が神として稲荷山に祀ったという話は初耳でした。
要は、神さまはどんどん増えていくわけです。
 
恐るべし、日本の神さま!
 
こんな話しを外国人にしたら、頭にハテナが飛び交いそうです。
 
また、こちらも一章に書かれているのですが、ザビエルが日本へ布教した時の話も興味を引きました。
キリスト教の神「デウス」を日本人の進言もあり、「大日如来」と訳したとか。
 
『デウスを「天照大御神」と訳されれば、いくら天照大御神が皇祖神とであるとはいえ、八百万の神々の一つということになってしまう』
 
そのおかげで仏教の宗派の一つとして誤解されたそうですが、かえってそのおかげで抵抗なく布教ができたというのは意外な真実でした。
 
それから古代史だけでは存在がよく分からなかった、稲荷神社、寺とも神社ともつかぬ熊野などに代表される、修験者で有名な神社の話し、伊勢神社では遷宮の話しや、古代天皇が伊勢に参詣したのは持統天皇だけという謎めいた話し、巨大な神殿であった古代の出雲大社にハワイにもある出雲大社など、普段古代史を見ていただけでは知り得ぬ知識が得られます。
 
古代史研究者とは違う側面からみた情報というのは、こちらの世界も広がりますね。
 
たまにはこんな本も。
 
てらっちでした♪
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